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聖カグノールド司教                           記念日 9月 6日


 フランスのルュクスイユにあった聖コロンバン修道院からは、多数の聖人たちが出て、7世紀までにフランスの最も重要な修道院となっていた。聖人たちは司祭や信者を高い霊的生活に導いた。モー市の司教となったファロとラオン市の司教となったカグノールドという兄弟は、聖人の中でも著名であった。
 コロンバンがテオドリック2世王の不道徳な行為を批判したとき、王は怒って610年彼を追放した。カグノールドは聖コロンバンといっしょにフランスを去って、コンスタンス湖の近くで宣教師として働いた。しかし、テオドリック王はその地方にも勢力を伸ばして、容赦せずにまた二人を追放した。とはいえ、この二人は敵に対しても慈悲深かった。
 ヌーストリアのテオデベルト2世はカグノールドとコロンバンに、コンスタンス湖の近くに隠れ家を与えて彼らを援助した。
 ある日、コロンバンは、テオデベルト王とテオドリック王が戦っている夢を見た。彼は目を覚まして、カグノールドに夢の話をすると、「テオデベルトが我々の敵のテオドリックを負かすように祈ろうではないか」とカグノールドは早速言った。ところがコロンバンは「とんでもない。そんな祈りでは神を喜ばせることはできない。神は我々の敵のために祈ることを命じられたのだ」と言った。
 そこで二人はイタリアへ旅行して、ボッピオでコロンバンに対する愛と配慮から、彼に従ったのであった。コロンバンが亡くなってから、カグノールドは自分の司教区を治めて633年に帰天した。